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『うわぁ、やっぱり揚げドーナツだ!んにゅ!んにゅ!』
『食べる前に手を洗いなさいね』
『んにゅ~分かってるよ~』
奥から聞こえる、母と子の会話。俺はなんとなくこのまま二人の会話を聞いてみたいと思った
『お母さん、手洗ったから食べていいよね?』
『ええ、いいわよ。あんまり急いで食べちゃダメよ』
『んにゅにゅ~』
母親の注意に対し、アキピー語で返事を返す秋住
とてもほのぼのとしていていいのだが、秋住は俺の存在を完璧に忘れているようだ
『ん~やっぱりお母さんの作った揚げドーナツは美味しいね♪さすがお母さん!』
『それはどうも。あなただって頑張れば揚げドーナツぐらい作れるわよ?なんてったってお母さんの子なんだから』
『ん~そうだけど、やっぱりお母さんが作った揚げドーナツがいいな』
『…おだててもなにも出ないわよ』
『そんなんじゃないよ~』
「……疲れた」
いい加減ここで突っ立って居るのも疲れてきたので、俺は普通に秋住の家にお邪魔した
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