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『…でも…』
「別に一人で行っても良いんだぜ。俺には関係ないしな」
『んにゅ、じゃあ…お願いします』
ペコッと頭を下げて、ゆっくりとした口調で喋る少女
「よし、そうと決まったら早速行くぞ!」
『は、はい!』
こうして俺は、この転校生を職員室まで案内するために一緒に行くことになった
『あ、あの!』
「…ん?なんだ?」
『まだ名前聞いてなかったよね?名前はなんていうの?』
「…名前?」
正直名前は教えたくはない。後で色々面倒が起こるからだ
「…栢山」
『かやまさん?下の名前は?』
「…優人」
『ゆうと…栢山優人さんかぁ…私は秋住 鈴(あきすみ すず)よろしくね!』
「ああ」
そろそろ学校の中に入る頃だ
俺の学校はそこそこ知れた進学校で、それなりにデカい。
なので学校の敷地内に入っても実際に建物内に入るには数分かかるのだ
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