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ハヤテ
「…自転車?」
銀色のボディ
黒いサドル
数字が6つ並んだギア
そこらへんの学生が普通に使っていそうな何の変哲もない自転車
だがその光景はどこかおかしかった。
これだけホコリが舞う中、この自転車の周りだけ全く汚れておらず
あれだけ散乱していたガラクタも端によけてあり、ここだけ何も置かれていない
まるで、見つけてくれと言わんばかり
ハヤテ
「マリアさん コレなんですか?」
マリア
「ああ それは確か
姫神君が使っていたものだったと思いますよ なんでもただの自転車じゃないんだとか
…まあ私には最後まで違いがわかりませんでしまたけど」
ナギ
「ん? どうしたマリア? 何か見つけたのか?」
マリア
「ああ ナギ
この自転車です 覚えていますか?」
ナギ
「なんだ まだあのバカの私物が残っていたのか さっさと処分するぞ」
マリア
「…そんなあらかさまに否定しなくても💧」
ハヤテ
(そうか 姫神さんは使いこなせていたのか…
だったら…)
ハヤテ
「お嬢様!待ってください!」
ハヤテの中で何かが燃え、自転車を「要らないものゾーン」に持って行こうとするナギを止めた
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