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「物置の広さとその持ち主の家柄は比例する」と誰かが言っていたような気がするが、ここはまさにそれを体現したようなただっ広さ
それこそ、「見渡す」という動詞が使えてしまうほど広い
だが、それ以上にその広さを持て余すことなく散らばっている物の数も凄まじい
一昔前に流行った玩具からいかにも高そうな掛け軸、さらには車まで
その量の多さに、執事は少し呆気にとられる
ハヤテ
「あの…これはいったい何をどうすれば…」
マリア
「そうですね、とりあえず要らない物は捨てるのでひとまとめにして、他の物は種類別に整理
そのあと全体を軽く箒で掃く…
ぐらいでかまいませんわ」
ハヤテ
(ぐらいって…十分大仕事なんですが…)
さらっと言ってのけたマリアに苦笑しつつ、とりあえずナギと一緒に、要るもの、要らないものの整理に取りかかり始めた
ナギ
「…しかし、改めて見渡すとヒドいなこれは」
ハヤテ
「まあ広さを除けば、お嬢様のお部屋もだいたいこんな感じなんですが…」
ナギ
「なっ、そんなことはないぞ!!
ただちょっとパジャマとかを脱ぎ捨ててしまうぐらいで…」
ハヤテ
「…そのあと本棚に直行してマンガを引っ張り出して、飽きたら今度はコントローラーを引っ張り出して、お菓子を食べようと棚に手を伸ばしたら中身が崩れ落ちてきて…」
ナギ
「あ…あれは、部屋の造りが悪いのだ
もともと散らかりやすい造りになっていたから悪いのだ」
ハヤテ
「いや、その前に出した物はちゃんとしまいましょうよ」
ナギ
「うるさい!
くだらないこといってないで、さっさと始めるぞ!!」
無理矢理ナギに説教を締めくくられ、2人はガラクタの山へと向かっていった
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