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『TOKYO』のど真ん中に国のすべてを管理するタワーで1ヶ月に一度に日本各地の代表者が一堂に集まり、各地の情報・状況報告などを主に話し合いをする会議が行われる。
タワーの地下にある部屋で行われている会議には48人の代表者達が静かに各報告を行っている。
各地のエネルギー配当の確認、予算状況の報告等を代表者各自のスクリーンに映し出し話し合いが行われていた。
スクリーンに注目する者もいれば、資料に目を通している人もいる。
「・・・これで、静岡の報告を終了させていただきます」
「ご苦労様です、では次の県の・・・」
「ちょっといいかな?」皆の視線は、一人の男に向く。
「どうかいたしましたか?」
「もうさ、報告とかいいんじゃないかな?毎月毎月同じ報告内容ばかりで集まる意味無いと思うけど」
「ですが、これは先代の天皇様が決めたことでして・・・我々が取り消すわけには・・・」
「じゃあ、俺が取り消すよ。今日でこの会議は行わず、全てこちらで管理を行うことにする」
その発言に疑問を持った者が立ち上がり「待ってください!では、我々はこれからどうすればよろしいです!?それに、全てを管理するのにも人がいるでしょう」と少し声を張り上げる。
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