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やっぱそういうのは金髪ツインテールのあの人曰く、1ヶ月は時間を開けないといけないんだろうか?いや、そうに違いない。
‥切実にそうであってほしい。
礼「でも‥不思議なものね?」
京弥「‥どういう事ですか?」
負のスパイラルに呑み込まれていた俺は礼さんの咄嗟の一言で現世へと帰還した。
確かに不思議な場所ではあるが‥それ以外には何も不思議な点などないはず。
礼「体育祭の時に‥借り物競争があったでしょ?」
京弥「あぁ、思い出した!」
皆で副賞を巡ってがんばった体育祭の時の借り物競争。
その時の礼さんの御題も確か、『愛の絆』だった。
礼「あの時は‥私からの一方的な愛の形。絆なんてカッコいいものなんかじゃなかった。
でも‥私たちは今‥恋人同士‥なのよね?」
京弥「俺はそう思ってますよ。
礼さん大好きです!!」
礼「‥‥ありがと‥。
私も京弥が大好きだから‥」
ううっ‥恥ずかしい‥。
いつもと違う礼さんの反応は‥どこかくすぐったくて‥不思議な気分だけれど‥この時、この瞬間が俺は本当に嬉しかった。
礼「話が逸れたから戻すわね?
恋人同士になった今、私は京弥と二人で絆を深めていきたい。‥自己満足じゃない、本当の『愛の絆』を‥。
だから、こんな素直じゃなくて可愛げのない私だけど‥こんな私でいいなら‥ずっと京弥の傍にいさせてください」
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