POEM ～片思い～

～嘘～

<いるなら○、いないなら×書いて>

<○>

<誰？>

<お前が書いたら書く。>

<横田君から書いて！後で書くで。>

<Ｍ・Ｎ>

<誰！？名前書いて！>

私は少しドキッとした。

<２組の、夏川みやび>

同じイニシャルなんて…。

夏川さんは背が高く、綺麗系の人だった。

私とは全く違うタイプだった…。

最悪だ――…。
訊かなければよかったと思った。

<へぇ、そうなんだ。>

<お前も書けよ。>

もちろん、私は書けるわけがなかった。

<てかうち、好きな人いないし。>

私は嘘をついた―――…。