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卒業式が終わると、学級解散があった。
この場では、全員が泣いていた。
いつも笑わせてくれていた先生までもが泣いていた。
誰も喋れなくて、鼻をすする音だけが教室中に響き渡った。
少し落ち着いた所で、一人一人別れの言葉を涙を流しながら話した。
そしてあっという間に時間が過ぎ、ついに帰る時間となった。
私は帰りたくなかった。
まだ横田君に告白していなかったから...。
横田君の第にボタンが欲しかった...。
自転車置場で、横田君を見つけた。
告白しなければいけないと思った。
勇気を振り絞って横田君の近くまで行った。
「じゃあな。149㌢。身長伸ばせよ。」
横田君が笑顔で言った。
もうお別れなのに......。
「う...うん。」
横田君は帰ってしまった。
私は何も言えなかった。
家に帰って大量の涙を流した。
涙はいつまでも、いつまでも止まる事はなかった......。
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