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今日は朝から、狐の嫁入り(雨が降ってるけど、晴れている)となった。
私はこの天気が嫌いだ。
というより、雨が嫌いなのだ
濡れるのはもちろん、なんとなく心の中がどんよりする。
私は視力低下のため、今日初めて眼鏡を掛けてみた。
眼鏡を掛けた時の感覚は、テレビがアナログから地デジに変わった時のような感覚だった。
ようするに、見やすくなったのだ。
黒板の字を見るため、眼鏡を掛けると、横田君が小さい声で呟いた。
「お前、眼鏡似合わん。眼鏡なんか掛けて気色悪し…。」
少し笑いながら言った横田君に、私はいろいろな意味を込めて一言呟いた。
「横田君にだけは言われたくない。」
①好きな人に言われるのはショックだから。
②横田君よりはマシだから。
③好きな人に言われると、眼鏡を掛けたくなくなるから。
私の頭の中に、この3つの意味が出てきた。
私は①と③の意味を込めて言ったのだが、この鈍感男は、②の意味だと思ったらしく、それひどくねぇとノートの隅っこに書いた。
私はそれを無視する事にした。
私はそれから眼鏡を外して、引き出しの奥にしまった。
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