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ふたり
チャイムが鳴って、帰宅時間になり、皆思い思いに帰り始めた。
「じゃな~、空~」
そんな中に1人の少年が居た…一年生の蒼石 空雅…。
「お~、じゃ~なぁ~」
空雅は友達に別れを告げ、1人隣りの教室に向かった…此処はまだHRが終わっていない。
「ふわぁあぁぁ~…」
空雅は欠伸をして、窓を開け、微風に当たりながら壁に寄り掛かった。
「――きりーつっ、礼っ」
と言う声の後に、様々な別れの声が聞こえる…第三者が聞くと、皆で違う言い方をしているのがよく解る…そんな事を考えていると、扉が開いて生徒が出て来た。
「おっ空雅、また明日」
「おぅ、明日な」
出て来た友達と軽く挨拶を交わし、空雅は教室に入った…中にはまだ疎らに生徒が居た、その生徒達の間を通って1人の女子生徒の所へ…。
「じゃあ、行こっか」
空雅がそう声を掛ける。
「えぇ、行きましょう」
その女子生徒…紅原 桃依はそう返事をして、2人は教室を後にした。
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