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前方には40人の衛兵、周りは壁、そして秀はハデにバルコニーを粉砕し、外の風が室内にまで一気に入り込んだ。
セリア「ちょ、ちょ、、ちょっと待ってよ! まさか!」
秀が何をするつもりなのかを察し、慌ててセリアは秀に抱き付いてソレを止めようとした。
なのに……
秀「そのまさかだー! 裁猟王」
クルッとセリアの方に顔を向けてニッコリ笑った後、秀は自分達の後ろに立つ裁猟王に一言命令した。
すると、裁猟王を構成していた何かが弾けたかのように、裁猟王は全身から稲妻を辺りに大放出して霞みのように消えた。
突然凄い量の雷撃を放たれたせいで衛兵達は一瞬だけ怯んだ。秀はそれを見逃さなかった。
秀「イェーイ! 紐無しバンジー!」
セリア「ちょ! イヤァァア~」
衛兵が怯んでいる隙に秀は腰に抱き付くセリアを自分の胸元、つまりお姫様抱っこのフォルムにチェンジし、涙とかで顔をグチョグチョにしながら絶叫するセリアを無視して走り……夜空に大ジャンプした。地上36階、高さ約120mの場所から。
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