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「先生は、肝が座ってるというか、度胸があるというか…。」
「ばあか、あれぐらいでビビってたりして、教師が生徒と恋愛できるか。」
「恋愛…。」
「するんだろ、俺と恋愛。禁断の恋ってやつ。それともパシリ1号のままがいいか?」
ニヤリと意地悪く見つめて、先生がポッキーを私の口に触れさせた。
ボンと顔が真っ赤になるのが自分でもわかる。
私は先生が口に触れさせていたポッキーをひとくち食べて、上目遣いで先生を見た。
「禁断の恋…します。先生と。」
返ってきた満足そうな笑み。
怖いものなし。
なんだか、こっちまでそう思えてしまう。
「上出来。よく言えました。」
私の食べたポッキーの残りをパクと食べ、先生は笑った。
どうにもこの人には敵わない。
私は真っ赤になりながらつくづく思った。
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