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おっとりくん、ヒョロッとした体型だし、決してガッチリした感じではないのに、その腕は意外に力強くて固い。
私なんか軽々と持ち上げられてしまった。
「おっとりく~ん。」
足をバタバタさせて青ざめる私をおっとりくんは自分の肩にすとんとおいた。
「ちまちまちゃん。そこから周りを見てみてください。どんな景色が見えますか?」
おっとりくんのおっとりした声が下から聞こえるあり得ない状況。
だけど、言われて、私の足はバタバタを止めた。
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