189センチ

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バタンと静かに閉まるドアに呆然となる。 ガーン! これってヤバくない!? さすがの私でも、わかるよ。 私はおっとりくんに、 「ごめん、行くね!」 と声をかけて先生を追いかけた。 階段を途中まで降りていた先生に 「先生待ってくださ~い。」 と呼び止めると、先生は冷たい顔で振り返った。 「あの、教材作りお手伝いします。いやいや、ぜひさせてください。」 「他のヤツに頼むし、お前は帰れ。」 「え~~~、そ、そんなあ。」 「…………。」 嘆息なんてついて、呆れてる!? 「お前なあ、俺が大人で教師だからってナメてんのか?」 言葉のナイフを突き刺して、先生はゆっくり階段を降りていった。
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