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だいたい鈴木先生が昨日、私のあげたクリスマスプレゼントの白いセーターを学校になんか着てくるから、皆に私と先生の仲が疑われてしまうようになったのだ。
…っていうか、完全にこれはバレている。
それなのに、どうして笑うかなあ、当事者のくせに!
「私は1番前なんて嫌なんだけど!」
「遠慮するなって!」
イヤ、遠慮なんてしてないって、山田くんおよびクラスメート諸君。
抵抗してるんだよ、反対意見だよ!
「ちょこ。さっさと席につきなさいよ。後がつかえてるんだから。」
かんながしれっと私を列から押し出す。
私はクラスを見渡して、そこに味方の1人もいないことに絶望した。
ガックリ。
私の意思は無視なんですね。
わかったよ、ご親切にありがとう皆さん。
私は仕方なくクジを引くことなく1番前の席にぐったりと崩れ落ちた。
「あ、朝倉は教科当番も数学に決定してるから。」
教科当番もですか!
山田くん!
私の意思はどうなってるんだよ!
背中にかかった追い討ちに、私は立ち直れないほどめり込んだ。
ギャハハハハ!
先生の爆笑が、ただただ、憎かった…。
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