大怪鳥イャンクック『準備』

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ここは森丘。気候は比較的温暖、草食モンスターも多く、豊かな土地なんだそうだ。 その森丘の、ベースキャンプと呼ばれる、テントがある場所に俺はいる。 俺の名前はハント。親が「いいハンターになれますように」って付けた名前。その期待を見事に俺は裏切っていた。ハンターにはなったが、一度『ティガレックス』って飛竜にボロボロにされたことがトラウマとなり、それ以来俺の二倍以上あるモンスターに対して恐怖感を覚えるようになり、今となっては草食モンスターと小型モンスターにしか手を出せなくなった。 「いい天気だー。快晴だなー」 …………。返事は無し。そりゃそうだ。俺しかいないのだから。 「…なんて悲しい空間。カロン引きずってでも連れてくりゃ良かった…」 何故こんなところにいるのか、理由はその『カロン』ってハンターにある。
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