76人が本棚に入れています
本棚に追加
同棲してから1ヶ月後
彼からプロポーズ
を受けた
私は迷うことなく
彼の気持ちを
喜んで受けた
そんな矢先
私は勤務先で
倒れてしまい
救急車で病院に
運ばれた
またいつもの
貧血だろうと
思っていたのに…
検査の結果
ガンだった
彼に伝えるべきか
凄く迷った
高額な治療費が掛かり
重荷になる
…彼はまだ若い
彼の未来を奪う
権利は私にはない
決心した私は
彼に全てを話した
病気の事も
今の私の心境も
「お願いだから
別れてほしい」
「あんたが
いたら邪魔だ」
涙を堪えながら
心にもないことを言った
彼は一瞬戸惑った
顔を見せたが
俺は一生お前と一緒に
いるって決めたんや
お前がなんと言おうとな
二人で頑張っていこう
お願いやから別れるなんて
言わんといて…
そう言うと
糸が切れたように
泣き崩れる私を
彼は力強く
抱きしめてくれた
最初のコメントを投稿しよう!