1人が本棚に入れています
本棚に追加
一筋の光だった
ふわりと頬を撫でて温もりを届けた
下ばかり向いて
後ろばかり見て
周りなど見えなかった
その目にしみるほどの暖かさ
寝ていたわけでは無い
目を閉じていたわけでも無い
でも、それは
新しい世界をみせるかのように
眩しく輝きを放っていた
黒い霧が朝靄にかわるように
世界が変わって見えた
今までの何かは
ちゃんと自分の中にあり
振り向けばそこにある
何が変わったのじゃなく
ただ、上を向くこと
前をみることを思い出しただけ
たった一歩が
大きな一歩であることを
思い出しただけ
優しく目覚めさせてくれた
外への扉を開けて
最初のコメントを投稿しよう!