2/2
前へ
/4ページ
次へ
一筋の光だった ふわりと頬を撫でて温もりを届けた   下ばかり向いて 後ろばかり見て 周りなど見えなかった その目にしみるほどの暖かさ    寝ていたわけでは無い 目を閉じていたわけでも無い でも、それは 新しい世界をみせるかのように 眩しく輝きを放っていた   黒い霧が朝靄にかわるように 世界が変わって見えた   今までの何かは ちゃんと自分の中にあり 振り向けばそこにある   何が変わったのじゃなく  ただ、上を向くこと  前をみることを思い出しただけ   たった一歩が 大きな一歩であることを 思い出しただけ   優しく目覚めさせてくれた 外への扉を開けて
/4ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加