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朝…静かに光が差し込む2階の部屋に、目覚し時計が鳴り響いた。
「っるせーな…」
パチッ、
目覚し時計を止め、あくびを1回したあとに立ち上がった。
今日はこれから通うことになる山代岬高等学校の入学式なのだ。
ゆっくりと準備を準備を済ませ、玄関を出る。
そのまま自転車に乗り、高校へ向かった。
この町の名物といえる、長い長い桜並木の道を通り過ぎたところに
山代岬はある。
取りあえずは自分のクラスを確認する。
龍崎真功…その名前は1年5組の一番下にあった。
『そろそろ教室に行くか…』
「ちょっと待ちなさい!!」
真功は教室に行こうとした時、不意に後ろから声をかけられた。
振り返ると、背の小さい茶髪の髪の女が立っていた。
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