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天使の生体
創世記にもある神の七日間にわたる天地創造、この前にすでに天使は創造されていたという。人間(アダム)は土塊から創られたが、天使は炎から創られた。普段天界にいる天使たちの体はエーテルという原質によって構成され、実体を持たない霊体であるが、神の命を受け地上に出現する際には物質化し、実体を持つようになる。
中世においては天使の体の概念は二通りあった。トマス・アクィナスとドゥンス・スコトゥスの二グループに分かれ、前者は完全な非物質の存在、後者は体を持っているのだがより繊細で希薄なため人間の眼には見えないという意見であった。
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