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「それで?今日狩る相手は?」 死神の仕事は、人間の魂を狩る事。 「神谷水城(カミヤミズキ)性別は男、16歳で、今日の13時20分に死ぬ予定」 「16か…」   ヤミーはぽつりと呟いた。 「ヤミー、もしかして可哀相とか思ってないよね?」   「私が?クスッ…まさか、そんなわけないでしょ」 顔に笑みを浮かべながらヤミーは答えた。   いつの間にか日はすっかり沈み、闇が全てを包み込んでいた。     「さぁ、もう行くぞ」   「…うん」   ヤミーは鎌を担ぎ直すと、漆黒の長い髪を風に揺らし、闇の中へと飛び立った。 .
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