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私は私が何か分からない。   生きていた頃の記憶など既に忘れてしまった。   人間を見ていると不思議に思う。   何故一生懸命生きているのか?   愛だの友情だのくだらない。   そんなもののために…… ――――― 「どうした?」   真っ黒で羽を生やした猫が問いかけてきた。   彼の名はペイル。 私の使い魔である。  死神となった私には家族と言えるのはこのペイルしかいない。 .
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