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そんなペイルは、見た目は普通の黒猫なのだが、背中には蝙蝠(コウモリ)の翼が生えているという、なんとも奇妙な姿だ。 「ごめん…何でもないから…」   「そうか?ならいいけど…珍しいなヤミーが考え事なんて」 ペイルは碧い瞳でじっとこちらを見据えながら言った。 このヤミーと言う名はペイルが付けてくれた。 髪の色が闇のようだからだそうだ。     周りから見れば、外見は普通の女子高生と変わらない。 腰まである黒髪。 整った顔立ち。 白い肌。 細い手足。 そして、黒の衣服を身に纏っている。 一見華奢に見えるが、見た目には不似合いな大きな鎌を、いつも担いでいる。 .image=188545445.jpg
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