波乱の幕開け

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「陵海!あんた起きなきゃ、会議出来ないでしょ!!」 そう言って、私は私のベッドの中で気持ち良さそうに眠る彼を激しく揺らした。 布団からは、男のくせに、無駄にサラサラした綺麗な黒髪しか見えない。 その時、やっとのことで少し起きたのか、彼は私の方を向いた。 「…まだ大丈夫だって…」 「バカ、もう始まる時間!!」 目の開ききってない顔を私の方へ向けて、何を考えて大丈夫なんて言ってるのか。 …悔しいけど、そんな姿でさえカッコいいと思ってしまった。 美少年にはお決まりの低血圧を最初っからさらしてるのが、神宮 陵海。 …もうすぐ付き合って10ヶ月目を迎えようとしている、私の彼氏だ。
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