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約束。。。
それはまだボスが生きてた時。ボスの飼い主さんが家にいれるように片付けをしてて、ちょっと離れた駐車場にボス一人でいて。その頃にはもう目も見えない、鼻も悪くなって耳も遠くなってよっぽど不安で淋しくて恐怖が押し寄せてたまらなかったんだろうと思う。悲しい声して鳴いてた。会いにいって近づいてもボスは気づかず、悲しい声で鳴き続けてた。私はそっとボスに触れた。
触れた時はビクッ‼ってなったけど私の何かを感じとったのか一生懸命しっぽをふってた。涙が溢れた。「ボス、不安だね。淋しいね」って何度も何度もなでてあげた。するとボスは不安で恐怖でたまらないだろうに私を心配してなめてくれた。前から私が泣いた時、落ち込んでいる時しかなめなくて、他はほとんどなめる事なかった。「ボス。こんなに苦しいのにどうしてそんなに優しいの?ボス、ごめんね。なかなか会いにこなくてごめんね。」
気付くとボスは悲しい声で鳴かなくなってた。
ちょっと気持ちが落ち着いたのかその場に座ったボス。私は話しを続けた。
「ボス、大丈夫だよ‼何も不安になる事ないからね‼大丈夫だよ‼」そしてあの約束をした。
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