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《絶対怪しい。》
私は苛立ちの中でそう思う。
私は尚輝が浮気してるんじゃないか…?と思い始めた。
それと同時に真実を確かめようとトイレに向かった。
私はトイレのドアに聞き耳をたてる。
すると、尚輝の声がはっきりと聞こえた。
どうやら電話してるようだ。
《誰と…?》
私は好奇心でずっと耳をドアから離さなかった。
尚輝は私が聞いてることも知らず喋る喋る。
しまいには私の愚痴も会話の中に入ってた。
『あいつヤらしてくれねーんだけど』
『なんか疑ってるっぽい』
『付き合ってんだから疑うなってのなー』
『本当うざい』
私は苛立ちと悲しみが一気に頂点にきた。
私は立上がり、ドアを無理矢理開けようとした。
その瞬間、尚輝はまた違う誰かと話し始めた。
…何故わかったって?
だってさっきの喋り方と違って、笑い声も聞こえるし甘い声も聞こえる。
カップルが初めて付き合った頃のような…そんな声のトーン。
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