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私は、初めて尚輝に『怖い』という感情を覚えた。
震えが止まらない、涙が止まらない。
そんな私を尚輝は一瞬もみようとしない。ただただあの携帯を見つめているだけだった。
このまま黙っててもしょうがない。と思った私は尚輝と少し離れて質問した。
『…なんであんな事したの?』
尚輝は黙ってる。
『…ねぇ、聞いてんだけど』
だんだん尚輝の態度に苛立ってくる。
『答えてよ』
尚輝はいきなり立上がった。
そして私の言葉を無視し、言った。
『トイレ行ってくる』
私の答えを待たず、スタスタとトイレに行ってしまった。
もちろんさっき見つめていた携帯を持って。
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