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小学6年ともなると、
皆、異性を気にし始める。
誰が誰を好きやら、
告白するやらと、
やたらと周りを気にかける。
正直、少しウザかった。
男になれないと分かった自分が好きになったのは、
同級生の女の子。
全く話しについていけなかった。
私はそうゆう話しになると、
出席番号が一番最初の人から順に、名前を挙げていった。
しかし小学生の詰めの甘さで、
聞かれる度に、名前が違ったりしたので
『結局誰が好きなん?』
と友達にツッコミを入れられ、私は
『全部。』
等と、訳の分からない解答をしていた。
当然、川上さんもそうゆう話しの輪にいる訳で、
女として異性の話をされたくないし、
好きな人の前では特に嫌な話題だった。
そんなこんなで恋多き時、
川上さんは誰が好きなんだろう?
っと何度か聞いたのだが、
彼女が答えることはなかった。
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