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「むー……やっぱりまだ夜は冷えるね」 コンビニで牛乳とアイスを買い、マロを半ば引きずりながら歩く。 ぽてぽて、ぽてぽて。 引きずられながらもまったりと自分のペースを保つマロ。 尻尾がゆらゆら揺れている。 「あら、最近は猫ちゃんもお散歩させるのね」 すれ違い様におばあさんに声を掛けられ、笑顔と軽い会釈を返した。 マロは完璧に家猫で、3歳になるまで家から1歩も外に出たことはなかった。 我が家に来た時は掌に乗るくらい小さくて、もう本当に愛らしくて、家族全員で甘やかしまくった。 ……それがいけなかった。 おっとりしているくせに食い意地だけは張っているマロ。 家族みんなが代わる代わるに餌をあげていて、当の本人(本猫?)は昼寝ばかり。 年々丸くなっていって、今では立派なデブ猫だ。 もちろん、デブ猫でも可愛いんだけど。このぽてぽて歩く姿とか、全てが真ん丸なとことか、超癒されるんだけど。 だけどやっぱり、健康には良くないから。 大好きな家族だから長生きしてほしくて、今年に入ってからマロを連れだして散歩させるようになった。
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