「夢泥棒」――1,アキラの今
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「――」 「―――!」 何もない空間は音が響きやすいようだ。 私はふと小さな話し声を聞いた。 音がした方を向けば、遠くを走っていく、二人の少年が目に映った。 真っ白になったこの空間――消えてしまった夢と、関係があるのだろうか? 何もかもがなくなってしまった今、 する事もなく、行き場のなくなった私は彼らを追った。 八月二十五日、零時零分。私は、夢を見ていた。
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