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いつもの帰り道
キーコ キーコ
よろよろしながら坂道をのぼる。
「ほらぁーがんばれあとすこしっ」
後ろで黄色い声援を送る彼女
男だろ?早く早くぅと
口には出さないが
ばしばしと雰囲気が伝わる
よいしょっ よいしょっ
息切れすると格好悪いと
息を殺して軽い酸欠になる。
ぜーはー ぜーはー
苦しい顔もお構いなしなる頃
ようやく坂を登りきり、下りにむかった。
軽くスピードに乗り
爽快な風が身体を通り過ぎる。
「おっ」
彼女はスピードと風の気持ち良さに声で答える。
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