☆迷子になったら根気よく探してあげましょう☆

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「なんで…?」 「え?」 「なんでそこまでしてくれるの…?私…タケト君にたくさんヒドいことしたのに…。」 その後の言葉は図々しすぎて口には出せないが、タケトには充分伝わっていた。 タケトはケータイをおろし、ユカに優しく笑いかけた。 「…クサいけど、ユカさんに幸せになってもらいたいんです。 なんて、ズルイ言い方ですけど彼に会わなきゃ引きずったままでしょ? 早くフラれて俺の所に逃げてきてくれるのを待つ為です☆」 冗談なのか本気なのか分からないけれど、タケトはそういってイタズラっ子のように笑った。 「…バカね…。」 そんなタケトの気持ちが嬉しかった。 恥ずかしくて照れくさいけれど、それ以上に嬉しかった。 友達と連絡を取るタケトを見つめながら、ユカは自分も何かしなくては!と決心した。
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