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「ユカさん…
その彼、探してみたらどうですか?俺も手伝いますよ。」
ユカが泣きやみ、2人ですっかり冷めてしまったコーヒーを飲みながら、イクヤとあったことを話すとタケトが突然そんなことを言い出した。
「…何言ってるの?」
「そんなに好きなら探しましょう!?」
「でも、私彼のことほとんど知らないし…。」
「とりあえず知ってること教えて下さい。」
タケトの気迫に負けて、ユカはイクヤについて知っていることを考えて伝えた。
知っていることと言っても名前、大学名くらいなもので改めてイクヤは何にも教えてくれていなかったのだなと少し悲しくなってしまう。
「…○○大学か…
大学分かってるなら探しやすいですね。」
「でも本当に通ってるのかわからないわよ?
学費とか親が払ってるって感じでもなかったし、バイトもしてなさそうだったし。」
「…でも一応聞いてみる価値はありそうですね。
○○大に行った後輩に連絡取ってみます。」
タケトはそういうとケータイを取り出してカチカチとメールを作り出す。
その様子をユカは不思議な気分で見守った。
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