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だが結局その日はなんの収穫もなく、タケトもコーヒーをごちそうになったお礼をして帰っていった。
1人きりになり、ユカはソファーにドサリと勢いよく倒れこんだ。
タケト君にあんなことさせたからには私も動かなきゃ…
だけどどうやって探そう…
○○大なんて知り合いはいないし、本当に通ってるのかもわかんないわけだし…
でもサークルの飲み会、とか行ってたもんね…
時間見つけて大学まで行ってみようかな。
でも…
イクヤ君がもう新しい場所で暮らしてるなら…
私がきたらきっと迷惑だろうし、困らせるだけだよね…
彼女とか出来てたら、私…
どうしよう…
イクヤ君、元気かな…
グルグルとイクヤのことを考えていると徐々に睡魔がユカの意識を奪っていく…
ユカはハッとして慌ててベッドへ向かう。
動くのは、とりあえず明日から。
気合いをいれ、ユカは静かに目をつぶった。
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