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今更…とはいうものの結婚がしたくないのかと聞かれると、そうではない。
いずれかはしたいと思うし、子供も欲しい。
年齢的にも今がちょうどいい頃だろう。
だから次に付き合う人はそういうこともふまえた上で付き合っていきたい。
そこまで考えて、ユカはため息をついた。
それこそ、イクヤ君みたいな若くてまだまだ遊んでいたい時期の子に私なんか、重たいだろうなぁ…
だからこそ、ユカはあの同棲生活が理想的だったのかもしれない。
相手に縛られず縛ることもしない。
だけど一緒にいる。
それで良かった…ハズだった。
だがユカがそれを壊した。
『好き』
だと認識してしまってからイクヤを離したくなくなってしまった。
そんなユカに、イクヤは気付いていただろうか…
だから、エミが現われたあのタイミングがチャンスだとばかりに出て行ったのか…
そうだろうと思う反面、最後にイクヤが言っていた言葉が気になって、もしかしたらイクヤも好きでいてくれたのではないかという期待もしてしまう。
イクヤにいてほしい…
好きになってもらえれば一番嬉しいけれど、友達としてでもいいから…
そばにいたい。
付き合う=結婚
の重たい女なんかイクヤにはだめだ。
だけど…また、ユカちんと呼ばれたい。
そんな矛盾する考えを振り切ることが出来ないユカは残っていたビールを一気に飲み干すことで無理矢理考えないようにした。
とりあえず…ルリたちのことを考えよう。
2人とも変に頑固だからユウタ君にも話を聞いてみなくちゃ…。
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