恐怖の一夜②

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すると…タッタッタッタっ…と駆け走りする音が聞こえる。 大和だろうか? 氷室の霊か…。 ……それとも? 目の目線が俺から後ろに変わる。 吐き気がする。 ドキドキ…心臓の音がうるさいぐらいに聞こえる。 俺は恐る恐る後ろを振り返ると…? っ!! 大和でもない、氷室でもない! 顔がない身体がこちらに向かって走ってくる。 本能的に走れという。 「うわあああっ」 恐怖に負けて思わず叫んでしまう。 叫んだあと、眼の方へと走る。 タッタッタッタ…かなり早いステップでこちらに向かってくる。 くそ!頭ない癖に、なんで俺の方向が解るんだ!等と考えながら走る。 まるで、鬼ごっこをしている感じだ。
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