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すると…タッタッタッタっ…と駆け走りする音が聞こえる。
大和だろうか?
氷室の霊か…。
……それとも?
目の目線が俺から後ろに変わる。
吐き気がする。
ドキドキ…心臓の音がうるさいぐらいに聞こえる。
俺は恐る恐る後ろを振り返ると…?
っ!!
大和でもない、氷室でもない!
顔がない身体がこちらに向かって走ってくる。
本能的に走れという。
「うわあああっ」
恐怖に負けて思わず叫んでしまう。
叫んだあと、眼の方へと走る。
タッタッタッタ…かなり早いステップでこちらに向かってくる。
くそ!頭ない癖に、なんで俺の方向が解るんだ!等と考えながら走る。
まるで、鬼ごっこをしている感じだ。
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