恐怖の一夜その③

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俺はなんとかして、懐中電灯を取り、付くかどうか確認した。 カチカチつかない。 電池がないのかな?とおもい裏返ししてみたら…電池ではなく、自発機のようだ。 便利な世の中になったモノだと感心しながら、俺はレバーを必死にグルグル回す。 端からみたら、暗闇でレバーを必死で巻いてる学生って笑えなくないか? だから、たまにキャハハハと笑い声がするのだろうか? 俺だって好きでレバーを回している訳ではない。 キャハハハ…また、聞こえた。 うざいな。笑うな。 「絶対、氷室が目が覚めたらただでおかないからな!」 俺の心は恐怖から憤怒に変わりつつあった。 痛っ! レバー回しに失敗した…。
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