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雨は嫌い 私の髪を濡らすから 雨は嫌い 私の肩を馴れ馴れしく叩くから 雨は嫌い お気に入りの服をびしょびしょにするから 雨は嫌い ――何だか無性に泣きたくなるから 雨は勝手に私を囲み ぬかるみにはまって泥だらけになった私の心を 勝手に洗い流してゆく ああ…… 何故こんなにもおまえは温かいの? どうしてそんなに優しいの? こんな私の頬を 優しく滑り落ちていく 雨なんか嫌い ――大嫌い (6/9 アドバイス広場〓 『詩☔コンテスト』出品)
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