Chain of the warmth

出逢い

『休みの間、どうだった?』

『休み?…別に普通』

興味津々の眼差しで聞いて来る弥生に、私は苦笑して答えた。

特に何が起こる事も無く、同じ毎日ばかり。

『又、暗い顔してる訳?』

弥生は私の顔を覗き込む。

反射的に、私は退け反った。

『哀さぁ、笑顔で居なよ?幸せ逃げるよ?』

『とっくに逃げてるよ…』

『新しい友達も、彼氏も出来るよ』

『彼氏なんて要らない』

私の口から出た声は、自分でも驚く程冷たかった。