第4章

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「さっきの試合では、総司と互角だった。 その強さは、今の壬生浪士組に必要だ。 が、長州の奴と繋がっていたら… 敵にまわすのは厄介だ。 今ここでお前を帰したら、情報が漏れる可能性がある。 それは困るからな。 普通なら、今すぐ殺すが… 入隊するか、殺されるかを選ばせてやる」 土方が説明する。 (なんだそれ… ふざけてるにも程があるだろう…) 「断る…と言ったら?」 「お前を斬るだけだ」 土方の言葉で、隊士達が先ほどまで稽古で使っていた竹刀を構える。 「はぁ、その前に… 言いたいことを言わさせていただいても… 良いですか?」 翔は、土方を見据えながら言った。 「なんだ?」
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