1944人が本棚に入れています
本棚に追加
「さっきの試合では、総司と互角だった。
その強さは、今の壬生浪士組に必要だ。
が、長州の奴と繋がっていたら…
敵にまわすのは厄介だ。
今ここでお前を帰したら、情報が漏れる可能性がある。
それは困るからな。
普通なら、今すぐ殺すが…
入隊するか、殺されるかを選ばせてやる」
土方が説明する。
(なんだそれ…
ふざけてるにも程があるだろう…)
「断る…と言ったら?」
「お前を斬るだけだ」
土方の言葉で、隊士達が先ほどまで稽古で使っていた竹刀を構える。
「はぁ、その前に…
言いたいことを言わさせていただいても…
良いですか?」
翔は、土方を見据えながら言った。
「なんだ?」
最初のコメントを投稿しよう!