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その後、女将さんと少女は、"ごゆっくり"と言って店に入っていった。
そして、青年が翔に話しかけてくる。
「あなた、強いですね。
でも、刀とか…飛び道具の方がもっと強いのでは?」
翔は、青年の言葉に目を見開いた。
「なんで…分かったのですか?」
翔の声が低くなる。
「剣だこがあります。
それに、左右対象に筋肉がついています…
二刀流か、飛び道具が得意な人の筋肉の付き方ですよ」
その青年の観察力に驚く翔。
(こいつ、やるな)
「…あはは、よく分かりましたね。
あなた、お名前は?」
翔は、出来るだけ明るい声で言った。
「もぐもぐ…」
しかし青年は、団子を味わいながら食べている。
(話、聞けよ)
「もぐ…すみません、お茶ください」
青年は、翔を完全に無視した。
その様子に翔は、何も言わずに青年に背を向けて、歩き出した。
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