第1章

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「すみません、ちゃんと言いますから!! 待ってくださーい!! 私は、壬生浪士組、副長助勤の"沖田総司"です」 翔は振り向かず、沖田からどんどんと遠ざかっていく。 沖田は団子を片手に、焦って追いかけだした。 「ちょっと、待ってくださいってば! あなたは誰ですか?」 翔は、ため息をついてから立ち止まり、沖田が追いつくのを待った。 「ふーん、壬生…浪士組…ですか… 自分が壬生浪だと、そんな大声で叫んで良いのですか? 皆さん、怖がっていますよ?」 翔はニヤリと笑いながら言った。
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