第15章

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「…じゃあ何で、そんなに大事そうに抱きしめて寝ているんですか? それに、連れてきたのが他の人だとしても、"すい" って名前を知っているんですから、 "猫の事を知らなかった" なんて事はないですよね?」 沖田が笑みを浮かべながら聞く。 「それは…」 土方はつい反論しようとするが、今度は沖田がそれを許さない。 「もしかして… 自分で女人禁制にしたから、自分が女の方を連れ込むわけにいかない。 それで、猫で添い寝してたんですか? …寂しい人ですね」 最後にボソッと呟いた沖田に、土方は青筋を浮かべる。 「なんだと!?」 土方が叫ぶと、沖田は猫をつれて、慌てて土方の部屋を出て行った。 「待て!!」 土方は、沖田を追いかけ始める。
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