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(来る!右の小手!!)
『バシンッッ!!』
翔は木刀で、沖田の小手を受け止めた。
(次は…面!!胴!!)
翔は沖田の攻撃を次々と、木刀で受け止めていく。
(やっぱり、読まれていますね…)
沖田は、苦虫を噛み潰したような顔になった。
「総司の動きを読むとは…
なかなかやるな。
副長、あの子は新隊士ですか?」
永倉は、翔を見たまま土方に尋ねた。
「いや、違う。
長州出身のやつだ」
永倉は驚いて目を見開き、土方の方に振り返った。
「はぁ?…長州!?
なんで…ここに…?」
「総司が手合わせしたいって、ここに連れてきたんだ。
それに、長州って言っても、今は脱藩したんだとよ」
土方が簡単に説明する。
永倉は再び、試合に目を移した。
「へぇ、もし間者だったら?」
「分かるだろ?
斬るまでだ」
「…そうですね」
2人は再び試合に集中した。
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