第3章

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今度は翔から仕掛けた。 沖田はそれを受け止める。 (うっ…翔さん… またスピードが上がっていますね…) 沖田は、翔の木刀をはね返し、面を狙う。 翔はそれを受け止める。 (くそっ…一打が…重くなってる… あんの細い腕の… どこにそんな力があるんだよ!!) 翔は沖田の木刀をはね返した。 再び両者が間合いをとった。 「ハァ、ハァ…そろそろ…決着をつけませんか?」 息を切らしながら、沖田が言う。 「そう…ですね… お互い…、次の打ち合いで…限界みたい…ですしね…」 翔も息を切らしながら言う。 翔は深呼吸をした。 『『ダンッ!!』』 両者同時に踏み込む。 『バシンッッ!!』 「み…見えなかった…」 「勝ったのは…どっちだ?」 隊士同士で尋ねあうが、答えられる者はいなかった。
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