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『バシッ!!』
沖田が翔に向かって振り下ろした木刀を、体が大きい男が木刀で受け止めた。
『バシンッ!!』
土方は、沖田の動きが止まったのを見て、後ろから沖田の頭を叩いて言う。
「いい加減しろ!!
"終わりだ"って言ってるだろうが!!
何で殺そうとしてるんだよ!!」
「いったいなぁ…
"何で"って、長州出身だからですよ!!
間者の可能性があるのに、無理に生かしておく必要がありますか?」
沖田の殺気と、その答えに土方は目を見開いた。
「…総司、お前はバカだ。
たとえ長州出身でもだな…
お前は戦意がない丸腰のやつに、殺す気で木刀を向けるのか?」
沖田の木刀を受け止めた人が言った。
「…」
「私は、そんなことをして欲しくて、お前に刀を教えたのではない!!」
無言の沖田にその男は怒鳴った。
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