俺達が残した道

第4章

｢…すみません

…でした。

近藤局長…｣

沖田は、その男…
壬生浪士組の局長である"近藤勇"に謝った。

近藤は返事もせずに、沖田を見る。

そして、

｢…謝る相手は私ではないだろう｣

という近藤の言葉を沖田にかけた。

沖田は俯き、小さく頷いた。

それを見た近藤は、ようやく気を抜いた。

そして、黙って見ていた隊士達も気を抜いた。