第4章

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「ん…」 その声がして近藤が振り返ると、翔が目を覚まして起き上がった。 「君、大丈夫かい?」 近藤が翔と目の高さを合わせる。 「あ…だいじょ…ゴホッ、ゴホッ」 翔は胸を押さえてむせた。 (痛いなぁ… 息が苦しいし… 肋骨折れてないと良いな…) 「その様子じゃあ、大丈夫ではないだろう… 総司の突きを防具もなしに受け止めたんだ。 部屋を用意するから、泊まっていきなさい」 近藤の言葉に困った顔をする翔。 (宿は無いけど… 壬生浪に泊まるのもやだなぁ… ってか、このおっさん誰だよ!!) 「すみません、あなたは?」 「あぁ、言ってなかったか? 局長の一人である、"近藤勇"だ」 「えっ…」 翔は、まじまじと近藤を見た。 (いきなり局長!? …うーん、やっぱり宿を探そう) 翔は無言で立ち上がった。
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