第4章

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翔は大きく息を吸った。 (痛っ!! …息を吸うだけでこんなに痛いって…) 翔は胸を押さえながら、冷や汗を流した。 (…痛くて、意識が飛びそうだ… さっきまで歩けてたのが、不思議だな… だけど、言わなきゃ… 入隊させられる…) 「…勝手にも、程があるんじゃないんですか? そっちが…強制的に連れてきて… 怪我させられて… 世間からの“嫌われ者集団”に… 入隊しなきゃ斬る…? ふざけ『ガタンッ!!』 ヴゥッ…」 怒鳴った瞬間、胸の痛みが増した。 翔は立っていることが出来なくなり、胸を押さえながら、床に両膝と、片手をつく。 「だ…大丈夫か?」 「…」 永倉が聞くが、翔はその質問には答えない。 (こんな状態で… 大丈夫な訳… ないだろう…) 翔は再び口を開いた。 「…俺は…」
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