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翔は大きく息を吸った。
(痛っ!!
…息を吸うだけでこんなに痛いって…)
翔は胸を押さえながら、冷や汗を流した。
(…痛くて、意識が飛びそうだ…
さっきまで歩けてたのが、不思議だな…
だけど、言わなきゃ…
入隊させられる…)
「…勝手にも、程があるんじゃないんですか?
そっちが…強制的に連れてきて…
怪我させられて…
世間からの“嫌われ者集団”に…
入隊しなきゃ斬る…?
ふざけ『ガタンッ!!』
ヴゥッ…」
怒鳴った瞬間、胸の痛みが増した。
翔は立っていることが出来なくなり、胸を押さえながら、床に両膝と、片手をつく。
「だ…大丈夫か?」
「…」
永倉が聞くが、翔はその質問には答えない。
(こんな状態で…
大丈夫な訳…
ないだろう…)
翔は再び口を開いた。
「…俺は…」
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