第1章
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文久3年6月某日 昼下がりの晴天の中… 「やっと京に着いた」 団子屋で、ある一人の紺色の袴を着た青年が、ため息混じりに呟いた。 青年は成人男性としては背が低い。 また、中性的で綺麗な顔である。 名を"水口翔(みずぐちしょう)"と言う。 翔が持っている荷物は、風呂敷一つしかない。
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